まず最初に伝えたいこと。
「ねっか」はただの米焼酎ではありません。
それは、只見の田園風景を守り、子どもたちの学びや行動を支える一杯でもあります。
この土地の自然と文化、そして子どもたちの未来への取り組みを、焼酎を通して応援してみませんか。
ねっかは、只見の美しい田園風景を次世代へとつなぐために誕生した会社です。
東京都23区と同じ面積に、わずか3,400人が暮らす只見町。400haの田んぼが広がるこの地域で、私たちは持続可能な農業と酒造りに挑戦しています。豊かな自然環境の中で生まれる酒を通じて、地域の未来を守る取り組みを続けています。
私たちは、コシヒカリよりも早く収穫できる酒米を育てることで、収穫時期の分散を実現し、同じ人員と機械でより広い農地を効率的に管理できるようになりました。また酒米を使用する酒蔵をつくることによって、夏は農業、冬は酒造りと1年を通した新たな雇用を生み出すことが可能になります。通年雇用が可能になることによって、IターンやUターンの促進にもつながることが期待されています。しかし、米を使用する日本酒や焼酎は、新規の製造免許がなかなか下りない「国酒」であるため、新たな酒造りへの挑戦は決して容易ではありませんでした。私たちは高い情熱と想いを糧に、2017年「特産品焼酎」の製造免許を取得し、さらに2020年には、日本で初めてとなる「輸出用清酒製造免許」も取得しました。
ねっかの酒造りは、自然環境と共生する米作りから始まります。只見町はユネスコエコパークに認定された自然豊かな地域であり、日本有数の豪雪地帯でもあります。冬には3メートルもの雪が積もり、春になるとブナ林から流れるミネラル豊富な雪解け水が田んぼを潤します。この恵まれた環境の中で、私たちは「JGAP認証」を取得し、安心・安全な米作りを行っています。農薬や水質、生態系への影響を調査しながら、環境負荷を抑えるためにノンプラスチック肥料を導入し、片倉コープアグリ㈱と共同で実証実験も進めています。従来の肥料に使われるプラスチック被覆は田んぼから川へ流れ、最終的には海洋のマイクロプラスチック問題につながることが指摘されています。さらに、東北電力㈱の再生可能エネルギープランへ移行し、エネルギーの持続可能性にも配慮しています。私たちはこの問題に向き合い、持続可能な農業の実現を目指しています。
ねっかの米焼酎は、吟醸香と呼ばれる華やかな香りが特徴で、口に含むと米の旨味がしっかりと広がります。
仕込みには、福島県が誇る高度な日本酒造りの技術を応用。日本酒と同様に黄麹を使用し、低温でじっくりと発酵させることで、繊細で上品な味わいを引き出しています。
香りの決め手となるのは、ねっか専用酵母です。福島県ハイテクセンターが開発した「カプロン酸高生成酵母」を、約1000種類の中から厳選し、弊社が焼酎づくりに実用化しました。これにより、焼酎では珍しい、華やかで芳醇な香りを実現しています。
蒸留工程にも独自の工夫があります。わずか400リットルの小型蒸留器を用い、超低温の30度という温度で丁寧に蒸留。これにより、これまで抽出が難しいとされてきた吟醸香を豊かに引き出し、香りや味わいの繊細さを損なうことなく仕上げています。
さらに、製造過程で生じる酒粕は捨てることなく田んぼに還元し、堆肥として再利用。自然との調和を大切にした、持続可能な焼酎造りを実践しています。
**吟醸香(ぎんじょうこう)**とは、日本酒で感じられる、洋なしやマスカットのようなフルーティで華やかな香りのことを指します。
私たちは、日本で初めて「輸出専用」清酒製造免許を取得しました。日本酒の製造免許は60年以上新たに交付されていませんが、輸出に限るという条件のもと、特別に認可されたものです。
さらに、風味が劣化しにくい日本酒の特許製法を確立。
焼酎づくりの中で培った「柱焼酎」の技術を発展させ、米のみを使って自家製造した醸造アルコールを添加することで、香味の変化を抑え、長く品質を保つ日本酒の製造に成功しました。
通常、米焼酎の製造後に残る蒸留粕には、まだアルコールが多く含まれています。
しかし、アルコールが残ったままだと、たい肥として再利用する際に微生物を殺してしまい、発酵が進まず良質なたい肥にならないという問題がありました。
この課題を解決するため、私たちは残ったアルコールからウオッカを製造。
雑味を含まず、再資源化と高品質なスピリッツ生産を両立。
本来は捨てられていた副産物に、新たな価値を与えるアップサイクルの取り組みです。
JR只見線の再開通に合わせ、只見駅前に「只見駅前醸造所」を開設しました。
ここでしか手に入らない、地元限定のどぶろくを製造・販売しています。
「只見駅に来ないと買えない」──そんな特別感を味わえる一本です。
長い時間をかけて熟成される樽貯蔵酒は、ただの酒ではなく、
次の世代へと受け継ぐ「時間の資産」。
時を重ねるほどに深みを増し、飲み手に新たな感動をもたらします。
私たちは、地域の未来を担う子どもたちと共に、自然と文化、そして人のつながりを学ぶ取り組みを続けています。
只見町では、小学5年生を対象とした「酒プロジェクト」が行われています。
子どもたちが実際に田植えや稲刈りを体験し、自らのお米で酒造りに関わることで、地元の自然や産業の素晴らしさを肌で感じることができます。
学びの集大成として、地域の良さや魅力を学習発表会で保護者へ伝えます。「こんな田舎、出て行ったほうがいい」という親世代のネガティブな思いを払拭できたら嬉しいです。
また、中学生を中心に進めているのが**ESD(持続可能な開発のための教育)**の実践です。
彼らは「森が海を守る」という視点から、環境への配慮した取り組みを私たちに提案してくれます。
・ビニール袋削減のため、米袋を再利用した“ねっか袋”を制作
・電力を再生可能エネルギーに切り替え(東北電力の再エネプラン)
・田んぼで使う肥料も、ノンプラスチック肥料へと転換
特に、中学生が海での清掃活動に参加した際、「田んぼで使っているプラスチック被覆の肥料が、やがて海のマイクロプラスチックごみになる」ことに気づいたのです。
この声を受けて、肥料メーカーである片倉コープアグリと協力し、ノンプラスチック肥料への切り替えを実現しました。
年 |
賞名 |
内容 |
主催者 |
2024 |
第11回 ディスカバー農山漁村(むら)の宝 |
特別賞 |
内閣官房・農林水産省 |
2023 |
第52回 日本農業賞(食の懸け橋部門) |
特別賞 |
NHK・JA全中・農林中央金庫 |
2022 |
令和3年度未来につながる持続可能な農業推進コンクール |
東北農政局長賞 |
東北農政局 |
|
ふくしまベンチャーアワード |
優秀賞 |
福島県 |
2021 |
六次産業化アワード |
食料産業局長賞 |
農林水産省 食料産業局 |
|
FUKUSHIMA NEXT |
福島県知事賞受賞 |
環境省 |
2020 |
第5回 ふくしま産業賞 |
銀賞受賞 |
福島民報社 |
2019 |
新しい東北・復興ビジネスコンテスト |
大賞受賞 |
復興庁 |
2018 |
第4回 ふくしま地産地消大賞 |
大賞受賞 |
福島県 農林水産部 |
年 |
賞名 |
受賞銘柄 |
主催者 |
2024 |
TWSC |
奥会津ねっか:最高金賞・殿堂入り |
一般社団法人ウイスキー文化研究所 |
2023 |
Kura Master |
奥会津ねっか:金賞 |
Kura Master(フランス) |
2023 |
TWSC |
奥会津ねっか・ばがねっか:金賞 |
一般社団法人ウイスキー文化研究所 |
2022 |
Kura Master |
奥会津ねっか・ねっか44:金賞 |
Kura Master(フランス) |
2022 |
TWSC |
奥会津ねっか・ばがねっか:金賞 |
一般社団法人ウイスキー文化研究所 |
2021 |
Kura Master |
ばがねっか・ねっかSpecialEdition:金賞 |
Kura Master(フランス) |
2021 |
TWSC |
バレルドねっか焼酎:金賞 |
一般社団法人ウイスキー文化研究所 |
2020 |
TWSC |
ねっか・ばがねっか:金賞 |
一般社団法人ウイスキー文化研究所 |
2019 |
HKIWSC |
ねっか25度:シルバーメダル |
香港貿易発展局(HKTDC) 他 |
2019 |
CINVE |
ねっか25度:最高賞 |
CINVE |
2018 |
HKIWSC |
ねっか25度:ゴールドメダル |
香港貿易発展局(HKTDC) 他 |
2018 |
IWSC |
ねっか25度・ばがねっか25度:シルバー |
International Wine & Spirit Competition(英国) |
2017 |
IWSC |
ねっか25度:シルバー |
International Wine & Spirit Competition(英国) |